2014年12月23日火曜日

整形外科専門医試験要項

(1)申請時期
申請書は4月15日~6月30日までに官製はがきで日整会に請求する。
(締め切りなどは日本整形外科学会雑誌No.4に記載されている。)

(2)申請資格
①初期研修を含まない4年間日整会正会員を終えてから受験資格あり
②認定施設での上記期間での研修
③研修手帳
最低限、教育研修講演×24(必修腫瘍3単位)、学会発表×1、論文×1

(3)申請書類
①申請書
②履歴書(写真など)
③研修手帳
 →骨腫瘍単位シールの確認
④症例8例(所定のレポート用紙あり)
 →口頭試問で内容の確認をされる。TKAやTHAをしたことが無いなど、経験するべき手術に関して、経験していないことは決して言わない(口頭試問で落とされた例がある)。
⑤研修病院での症例まとめ(所定電子版エクセルファイルあり)
 →研修病院が変わる場合は、最後に修了印鑑を必ずもらい、サインもしてもらう。
⑥受験料振り替え証明書
⑦受験票
(他、執筆論文の別刷と学会発表時の抄録集のコピーが必要。)

(4)当日の試験
1日目 筆記試験 13:00 〜 (1.5hr × 2)
 →合格ボーダー徐々に低下しており、60%以下まで落ちている。

2日目 口頭試問 7:30〜10:50
 → 前半・後半組に分かれているが、ただ単に地域(会場から遠方か、近場か。)で決定される。
 → 個室で(1)症例のビデオを見る、(2)2症例の初見や画像を見る問題。
 → 基本的に間違ってても良いので、考え方なども含め、何かを答える。時間が余ればヒントもくれる。

2014年6月21日土曜日

ベーカー嚢胞

膝窩の関節包に関節液が貯留して膨隆

1,穿刺吸引による改善
2,関節液増量の原因改善
3,鏡視下手術
Takahashi M, Nagano A. Arthroscopy. 2005 May;21(5):638. 
Ahn JH et al. Arthroscopy. 2007 May;23(5):559.e1-4. Epub 2007 Jan 5 
4,後方侵入アプローチ、結紮

2014年5月25日日曜日

RAO(編集中)

(1)前方アプローチ
 低侵襲、移動骨片への血流温存、大血管損傷リスクが低い、外転筋群低侵襲、恥骨非切骨、切骨面広い、産道非侵襲、小皮切

■分類
①西尾
②田川
③村瀬
 Ollier皮切変法大転子切離

④Wagner
⑤Eppright
 
⑥Gantz
多角骨切り、骨盤内側アプローチ、

⑦Curved periacetabular osteotomy
 大転子、殿筋群の翻転
 外側大腿皮神経障害、恥骨上枝の骨癒合遅延

(2)偏心性回転骨切術(ERAO)
・骨頭を内包化・遠位化する。
・骨移植を必要としない。
・半径40/45mmノミ使用。
・骨片の厚さは20mm
・(工夫)村瀬式で臼底骨切り:骨欠損が大きいため、腸骨側に骨皮質が残るようにする手法

(4)RAOの工夫
・金抜無しの吸収スクリューの使用(スーパーフィクソーブ3本)
・X線的には初期であっても、関節鏡では軟骨変性をしている例がある。→MRI T2mappingによる評価。
・関節内治療(軟骨下骨、軟骨部を広範にするために臼窩のmultiple drilling, microfracture、骨髄未分化細胞による線維軟骨化生を)
・FAIに注意

2014年3月1日土曜日

特発性大腿骨頭壊死症①

1,定義
・阻血性/無血性壊死(骨端・軟骨に関与する範囲で区別)
・非外傷性に大腿骨頭の無菌性、阻血性の変化を来す疾患群」

2,分類
外傷性、放射線照射、潜函病を除く
狭義の「特発性」;アルコール、ステロイド性を除外

 ※ステロイド換算
 コートリル、プレドニゾロン、デカドロン=1:4:25

3,病理
・表層軟骨は正常であり、骨組織のみの骨壊死を起こす
・軟骨直下は一部破壊されnecrotic debris→消失→圧潰
・脂肪変性→周囲の骨硬化(添加骨形成)→嚢腫様線維組織に置き換わる
・脱灰、HE染色にて境界域が染色される