日本でのガイドラインはイギリスの
【OPEN FRACTURE OF THE LOWER LIMB】を参照として作成中。
・治療方針
Fix and Flap
初回手術はデブリードマン、損傷評価(部位、解剖、機能で分類)
受傷エネルギー E = mgh + mv^2/2
重さ、高さ、早さ
・優先順位
1, Blood supply
2, Nerve
3, Tendon/ muscle
4, Joint
5, Bone
例Ⅰ)ロッキングプレート、ピンニングで強固な固定、リハビリを優先
例Ⅱ)神経に合わせるために、骨短縮術、大きめ皮弁
・感染予防
1,デブリードマン(皮膚はそれなり、筋体はがっつり)
2,抗菌薬
3,骨・軟部組織の安定化
4,早期創閉鎖
・骨の再建について
長さ、軸アライメント、回旋に注意
spanning(創外固定)、骨短縮術、Masquelet法
追記)BMP-2, VEGF, TGF-β1 Membrane
※後日の骨延長を考える場合に、動脈のたわみと神経のゆとりが重要で、
しかし、たわみすぎると静脈であれば閉塞の可能性が増す。
盲端を使用するよりは、エコーで確認して使える静脈をグラフトで延ばす。
1st 手術は、表在血行だけで賄う事も考える
・骨再建方法の検討
1,部分、6cm> 6cmで若年層
BG, Masquelet法、随伴VBG、bone transport
2,6cm< 壮年期
FVFG、随伴VBG with M
・軟部組織について
Local damage control、落ち着けるか、早期手術か
・軟部組織の治療手段
1,Primary closure
2,Secondary tissue graft
3,NPWT(細菌除去、7日以内は感染が少ない)
4,Local flap
5,Pedided flap
6,Skin graft
・Mustの皮弁って?
①広背筋弁、傍肩甲筋弁
②腓腹皮弁
③上腕外側皮弁
④内側足底皮弁
・Zone of vascular injury
エコーでhigh intensity の領域は、炎症と線維化が盛んにあり問題あり、デブリ対象
造影CTやカテで血管交通を確認
・デブリードマンのポイント
尖刀/シェーバーの利用
smith & nephew バーサジェット メス刃が高くて病院持ち出しになる
筋体のデブリードマンはしっかりと、感染予防
【MT4,5はコンパートメントデブリードマンが必要】
デブリードマンは2回行なう場合は、1回目の術者では無い方が良い → 思い入れが出てしまう
・デブリドマンジレンマ
1,関節軟骨
2,神経
3,腱
・イリザロフか、皮弁+plateか
関節機能の再建、軟部組織の再建
理想は、GⅢBの場合は、
皮弁形成術、骨移植 → ダメなら、VB+イリザロフ
Masquelet法でのセメントブロックは、二つに分けてちくわ状に付けると後で取りやすい
・I.C.のポイント
10%血管トラブル、5%はダメになる、1時間以内Global ischemia
損傷コンパートメント浮腫、線維化が進行 3日以内に出現
・治療評価方法
Ganga Hospital Injury Severity Classification, Scoreでの評価
・術後の体位
例:胸背動脈が阻血しやすいため、腋窩を開ける
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